モグラ叩きのような人生にしないために
熟年離婚がこの10年で急増している。結婚25年の熟年カップルの離婚は2倍、結婚30年のカップルの離婚は3倍近くなるという。2007年問題で取りざたされている団塊世代の退職、それに年金分割法がまたまた熟年離婚を増やすのではないかと危惧されている。最近テレビでそうした熟年離婚を考えている三人の女性が、それぞれに三人の占い師に伺いを立てている番組を見た。面白いことに同性である占い師は、全員が離婚をたしなめ、中には夫に感謝が足りないと諭す人もあった。占いとは言うものの八卦見や予言ではなく、人生相談あるいはカウンセリングだった。それにしても人生の重大な問題を占い師に相談するところに心の拠り所を持たない現代人の精神状況を垣間見たような気がした。人生は選択の連続だ。その岐路では、誰でも頼れる一声が欲しいもの。しかし、信頼できる相談相手がいない、かと言って宗教にはすがりたくない、そんなところから占いやカウンセリングに頼ることになるのかもしれない。しかし、そこで得られるのはその時々、個々の対症療法的な回答である。その根本である心のあり方、方向を解決しなければまた、違った形の不都合が出てきて、モグラ叩きのような対応で追われてしまう。陽気ぐらしを阻むもの、それは自分の胸のうちにあるのではないでしょうか。
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